• BCP

緊急時に使えるフレームワーク

こんにちは。

中国を中心に新型コロナウイルスが猛威を奮っていますが
皆さんや周囲のかたは大丈夫でしょうか?

2020年2月10日現在、中国で感染者は4万人以上
死者はついに900人を超えたようです。

ウィルスがもたらした世界

犠牲になられた方々のご冥福をお祈りするとともに
今なお様々な形でウイルスと闘われている方々の苦悩や
苦労は筆舌にし難いものだろうと思います。

日本にとっても今の中国の状況というのは人ごとではなく、

一説には判明していないだけで国内の感染者は
潜在的にわかっている数の10倍はいるという話もあります。

そして少なくとも日本における流行のピークは
今の新型コロナウイルスを取り巻く状況が改善しない限り(特効薬の発見と急速な普及等)4月ごろがピークになり、まだまだ感染者や発症する方の数は増えていくだろうとされています。

また、日本を準汚染国、もしくは汚染国として
国によっては日本からの入国を規制するなどの
措置も拡がりつつあるようです。

中国の今

皆さんもご存知の通り、そんな中で中国は
日本と経済的な繋がりはかつてないほどに強いものとなっており
日本人の日常生活には中国からの輸入品や
サービスによって維持されている物がたくさんあります。

当然皆さんの中にはすでに会社で影響が
出ているところもあることだろうと思いますがいかがでしょうか?

ここでBCPの本来の意義についておさらいしておきましょう。

事業継続計画(じぎょうけいぞくけいかく、英語: Business continuity planning, BCP)とは、災害などの緊急事態が発生したときに、企業が損害を最小限に抑え、事業の継続や復旧を図るための計画であり、ここでいう「災害」とは一般的には「長期災害」であり、BCPでいう長期災害は自然災害、人災、および混乱を表すために使われます。

今回の新型コロナによって起きた社会的な混乱も当然対象なわけです。

そこであなたの会社では「もしも」今の武漢のような
状況が最悪のケースとして起きてしまったらそのための行動指針は
すでにお持ちでしょうか?

もしないとしたら何から始めたら良いのでしょうか?

どんなことが起きるかを「想像」してみましょう。

こんな時にはまずモデルケースがあればそれを分析してみます。
仮に(日本で置き換えるには色々と無理はありますが)武漢のような状況を対象にするのであればまず、武漢の置かれている状況を一旦要素ごとに分解します。

フレームワークを使う

その時に「METT-TC」(メットティーシー)というフレームワークに当てはめるとわかりやすいかもしれません。

これは米軍で考案された状況を分析するための
フレームワークで自衛隊でも近年はMETT-Tとして普及し始め
逐次METTーTCにアップデートされつつあります。

メットティーシーとは以下のような項目からなります。

  1. M(Mission)任務 (ここではあなた、あるいはあなたの会社の達成すべき目標)
  2. E(Enemy) 敵(ここではあなたにとっての「脅威」すなわち、新型コロナで良いでしょう)
  3. T(Troop) 関係の味方部隊(会社のスタッフ、あなたの会社のビジネスのステークホルダー)
  4. T(Terrain) 地形(物理的な地形や街の状況です。交通状況も含めて)
  5. T(Time) 時間(任務を遂行するにあたっての時間です)
  6. C(Civilian)一般市民(文字通り地域に住む人々です)

これらの項目を切り口にして
ビジネスを取り巻く状況を当てはめて分析していきます。

METT-TCを利用する

今回の武漢の例で仮にスーパーを経営しているとすると・・・

M(Mission)任務 

・努めて人的、物的損失を抑え、迅速に事業を復旧、継続する

E(Enemy) 敵

・新型コロナウイルス

 →性質(乾燥を好む、飛沫感染、潜伏期間(1~12日前後)がある、アルコール消毒が有効などなど)

T(Troop) 関係の味方部隊

  • 会社のスタッフの状況
  • 青果市場、各種問屋、仕入れ先等の状況(仕入れ困難)
  • 公的機関による防疫作戦
  • 医療機関は大混乱中

T(Terrain) 地形(物理的な地形や街の状況です。交通状況も含めて)

  • 人口1108万人
  • 中華人民共和国の中部、湖北省の東部、長江とその最大の支流漢江の合流点に位置する都市である
  • 比較的都市化が高度に進んでいる
  • 工業都市
  • 市の周囲を軍や警察が封鎖中(民間の物流や人の往来がほぼストップ)

T(Time) 時間(ここでは「目標」を達成するまでに残された時間と仮定してみても良いでしょう)

・向こう1週間以内(あくまで仮にです)

C(Civilian)一般市民(文字通り地域に住む人々です)

  • 感染者が多数存在
  • 外出を控えている
  • 全般にストレスと緊張状態のため張り詰めている
  • 物資不足で生活に支障が出ている(1日も早い営業再開が待ち望まれる)

etc…

フレームワークは緊急時に使える

ごくごく大雑把にではありますがなるべくもれなく
必要な要素を分析するのには非常に簡単で便利なフレームワークです。

「どこに何が入らなければいけない」というように硬く考えず
この項目に関係があるのはこんな感じのことかな
くらいではじめは良いでしょう。

あくまで軍事作戦に従事する小部隊での使用を目的に考案されました。
(柔軟で機敏な判断を要する)

ビジネスに当てはめるには少し慣れが必要ですが
こうして武漢で起きている状況を
一旦要素ごとに分解することができました。

次回は今回で抽出した要素を国内に当てはめると
どんなことが見えてくるかを簡単に考え
新たにそれを「リスクマトリクス」にあてはめていきます。

こんにちは。

前回は新型コロナウイルスに関して武漢で起きていることを
モデルにMETTーTC(メットティーシー)というフレームワークで
現状を分析していくということをしてみました。

簡単におさらいしますと・・・

  • M(Mission)任務 (ここではあなた、あるいはあなたの会社の達成すべき目標)
  • E(Enemy) 敵(ここではあなたにとっての「脅威」すなわち、新型コロナで良いでしょう)
  • T(Troop) 関係の味方部隊(会社のスタッフ、あなたの会社のビジネスのステークホルダーや助けてくれる公共機関)
  • T(Terrain) 地形(物理的な地形や街の状況です。交通状況も含めて)
  • T(Time) 時間(任務を遂行するにあたっての時間です)
  • C(Civilian)一般市民(文字通り地域に住む人々です)

ざっとこんな感じでした。

武漢の状況を当てはめてこの6項目の視点で現状を分析しました。

今回は仮にこれが国内で起きるとしたらそれによって
どんなことが起きるか、また考えうるリスクに対して
重要度や優先順位をどのように考えて付けていくかを紹介します。

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